故 伊原光太郎 造 灰釉茶盌です。
合箱（二方桟）付き。
陶印あり（画像15）。

見込みに釉ハゲ（画像16）あり。

【サイズ】
直径：12.7cm
高さ：8.6cm
高台径：5cm
素人採寸のため多少の誤差はご容赦ください。

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【伊原光太郎（1918～？）】
岡山県生まれの異色の陶芸家。陶芸研究家。

古陶に興味を持ち、研究のため畳職人の傍ら岡山市西大寺の吉井川堤防近くに小窯を築いて焼いていたが、伊原の焼く古備前や須恵器の倣作は本物にしか見えないほどの出来映えだったため、当人の知らぬ間に骨董屋の手によって古備前の名品として世に出回るようになり、贋作師の汚名を着せられてしまう。

その古作倣製と暮らし振りは、骨董界の重鎮秦秀雄によって古美術の専門誌「銀花」（1978年）の記事「『贋物作り』を作る人々」でも紹介され、伊原の名は全国に知られるようになる。

備前焼研究の第一人者桂又三郎、陶磁器研究家小山富士夫や、金重陶陽（人間国宝）、藤原啓（人間国宝）をはじめとする名だたる備前焼作家とも親交があり、皆がこぞって伊原から古備前の焼き方を学ぼうとした。

のちに備前焼以外に唐津や志野など他のやきものも手掛けるようになった。
また、南蛮手の宝瓶の作り手としても評価が高い。


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